どうやら私の日本語が本当にひどいみたいね。
頑張って書いてるつもりだけど・・・
Love Jossie漫画賞で西形まい先生の特別賞をいただいたとき、「また小さいな賞を取ったなぁ」と思ってただけだった。
担当さんが電話かけてきたときも、実はデビューできると思っていなかった。
もちろん当時言われたのは「ネームが通ったら必ず雑誌に載ります」って話だけだったから、
必ずデビューとは言ってない。つまりネームが通らない限りデビューできないってことだった。ただそのとき「ネームが必ず通る」という自信があった。
でも実は本当に参ったぁ~
色気たっぷりの話は無理よ!
ラブシーンなんて描けないよ!普段女性漫画ほとんど読まないから何が流行ってるか全然わかんないよ!ズレズレ人間だから萌えポイントは他の人と違うよ!
まさかLove Jossieで連載できるとは思わなかった。
ただこのチャンスを逃がしたら一生デビューできないかもしれないから、
もう腹をくくって描くしかない。
担当さんとどんなものを描くかって話をしてたとき、なぜか塾のキーワードが出てきた。
担当さんに「塾の先生と生徒の恋愛話を描いてみたら?面白そうよ」って言われた。
「はい、わかりました」って答えたが、本音は「嫌だよ!塾なんか描かないよ!」だった。
そのあと別のネタのネームを描いたが、2週間をかけて描いてもなんかしっくりくるネームができなかった。考えてみたら、デビュー作なら、普通は読み切りじゃない?連載だとしても何話でおしまいのは普通じゃん?それだったら、ここですぐ描きたいものを描いても長く続けさせてもらえない可能性が高い。だったら適当になにかのネタでさっさとデビューしたほうがいいと思ってた。
「じゃあ、とりあえず塾もので・・・」
とりえあず何話を描いてすぐ話をたたんですぐ次の連載をやったらいい。
そうやって「偶然の恋、教えます」初回のネームを描いて提出した。
ストーリー自体はすぐOKをもらった。初回の内容を2話分のネームに書き直して提出したら、
2話分のネームもそのままOKが出た。
最初の2話は決めたが、3話目や4話目はどうする?
そんな知るかっ!その時終わり方を考えるわ。
しかし、2話目の作業をしてたとき、担当さんに「この作品を長く続けてほしい」って言われた。
やばい・・・
これじゃあまり行き当たりばったり描けない。
困ったなぁ~と思ってたら、なぜかこの先の展開が頭の中で自然に浮かべてきた。
これならいけるっ!
・・・こうして今に至った。
担当さんにも言われたけど、「偶然の恋・・・」は完全にトレンドから外れてる。
それはそうよ。女性漫画なんか知らないから。
異世界ものや溺愛系も、この連載が始まってから知った。
大丈夫なの?!と思ってたが、
どうやらたまにトレンドから外れたレディース漫画を読みたい人は意外といるみたいね。
おかげさまで今のところ「偶然の恋・・・」の連載だけで生活が成り立ってる。
だからこの漫画を買って読んでくださった方々に本当に感謝する。
描きたいネタではないからといって決して適当に描いてるわけじゃない。
トレンドものを描けない代わりに、どうやって読者の心を掴むか常に必死に考えてる。
主人公が誰かに触れられると読者がドキドキの気分を味わうって言っても、
もっとドキドキさせる状況がないの?
どんな状況なら最高にハラハラさせるキスシーンができるの?
他の作品と違うものを描くにはどうしたらいいの?
毎回ネームとちゃんと戦ってるよ。
でもとても楽しんでる。
最初の予想よりずっと楽しんでる。
デビューできるまであんな時間がかかったから、
連載さえ取れるかどうか不安しかなかった。
でも世の中何が起きるかわからないもの。
すべては予想外だった。
「偶然の恋・・・」はとても楽しく描かせてもらってる。
だから今私は自分の漫画人生をとても楽しんでる。
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