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「論破」したって意味がない


Love Jossie「偶然の恋、教えます」のstory 18は各電子書店にて絶賛配信中です!

よろしくお願いします。

相変わらず「偶然の恋・・・」の作業をしながら、新連載のプロットを考えてます。

なかなか上手くいかないね。

「偶然の恋・・・」の内容は、はっきり言うと、ベタでありがちの話です。

以前先生がこんな話をしてくれた。

「ストーリーはベタでも全然OK.全てがネーム次第。ありがちな話でも面白い漫画になれるから」

先生が言ったことがずっと頭に残ってた。

だからデビュー連載するとき、ベタでありがちなストーリーで行こうと決めてた。

まずベタでシンプルな話を面白くする能力を身につこうと思ってたからだ。


たまに言われるけど、「ストーリーが普通なのに、なぜか読んでしまうよね」って。

そのときは「よっしゃ!」と思うね(笑)。

「わかってるのに、なぜかやってしまう」ってよくあること。それは人間にとって「感情」や「気持ち」は大切だからだと思う。

新連載のネームが詰まったとき、AIチャットに相談してみたんだ。

そしたらAIと凄まじい議論をなっちゃって(笑)。向こうは人工知能だから、ロジックでがんがん論破してくるわけ。AIが言ってたことは正論はずだけど、それをそのまま漫画にしたら、絶対超つまらないものになってしまうのがわかるんだ。(そのときたまたまそういう状況になってただけかもしれないけど)それはなぜかというと、議論するとき、「感情論」をほぼ抜いてたから。

漫画って感情を抜いたら話にはならないし、実際仕事や日常生活のときも、感情抜きなんて基本不可能。例え誰かと議論やケンカするとき、向こうがガンガン正論を言ってるのに、なぜかムカつくと思ったりしない?それは論破されたからじゃなくて、自分の気持ちを無視されたからだと思うよ。

他人の気持ちを無視し自分の理論ばかり強調する人は、大体「私は頭が良いから」と思ってる人が多い。

私は子供の頃、将来良い大学に入っていっぱい勉強したら知性的な人になったらすべてが上手くいくと思ってた。実際大きくなって地元の一番良い大学に入って一生懸命勉強してた。ところが、卒業するとき、「えっ、ちょっと待って!専攻なのに、基本のことしか学んでないよ!これで卒業するの!?いやっ、ダメだよ!」と慌てた。そして日本に来て、行きつけの店で大学の教授をやってたお客さんとその話をしたら、その教授は「あなたはその考えを持てば絶対大丈夫。良い大学から出たとき『俺は頭が良いんだ!知性的だ!』と思ってるヤツこそやばいでしょう!」と。

まさにその通り。正論だけで筋を通そうとする人は大体嫌われたり、何かあったとき協力してもらえなかったりにもなる。

だから世渡り上手な人は、初心を忘れず人を尊重し人の気持ちを大切にすると思う。


何で漫画の話からこんな話になったんだろう・・・




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