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漫画描きという仕事


人生初の漫画単行本

「偶然の恋、教えます」①絶賛配信中!


知り合いによく聞かれるが、

「本屋さんで売ってる?」

残念だが、電子コミックスしかないです。


漫画家の夢は、やっぱり自分の漫画が

本屋さんで並ばれて売られてることだと思う。

ただ紙媒体の売り上げがずっと落ちていて、

自分の作品が紙本として売られることは現実的にとても難しくなってる。

よっぽど大ヒットしない限りは、紙本にはならないでしょう。

ただし電子書籍の普及によって、助かった部分も多い。

もちろん出版社によるけど、私の場合は

1ページにあたりの原稿料は高くない。でも一話のページ制限も締め切りもないので、

かなり自由に描けて収入も正直悪くない。電子書籍ということで、全ての売り上げの印税は毎月しっかり振り込まれる。それがあるからこそ、初めて私は漫画家としての生活が成り立てる。


以前くさか先生がこんな話をしてた。

「漫画家さんって皆も売れるようになりたいと思ってるけど、実際大ヒットしたあと描けなくなった漫画家さんかなりいる。だから、もちろんヒット作を持ちたいけど、大ヒットを目指すより、

職業として、ずっと仕事をさせてもらえるような作家さんを目指したほうがいいと思うよ」

考えてみたら、そもそも仕事はそういうものですね。


だから今商業誌の連載は一本しかないので、本当はもう一本増やしたいところだ。

でも「偶然の恋・・・」に熱を入れすぎたせいか、時々新連載のプロットを考えても、

何も浮かばない。そうになると、どんどん不安になっちゃうね。


それも先生と話したら、こんな返事をもらった。

「焦ったらダメ。あなたの場合は、何も浮かばないとき「ハマダは天然色」を描きなさい。」


「ハマダは天然色」は私が趣味で描いたエッセイ漫画で、私の夫(ハマダ)の話です。

絵柄も内容ももちろん「偶然の恋・・・」と違って、かなり気を抜いて描いた作品です。

今も時々PIXIVで勝手に連載してる。

「ハマダは天然色」


漫画家としてデビューできたのはこの作品だと言ってもいいぐらいだ。

この作品は別に直接にデビューになるきっかけではないが、

ハマ天を描いたことによって、力を抜けることができ、ネームを伸び伸びと描くことができた。


だから私が何も浮かなないとき、気分転換でハマ天を描いたら何か変わるかもしれないと、

先生はきっとそう思ってるでしょう。


遅かったがようやく漫画家になれたから、

残りの時間でなるべくたくさんの作品を描きたいと思ってる。



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